JR東日本シンガポール事務所が仕掛ける、2つの「地方創生」プロジェクトが本格始動。

JR東日本シンガポール事務所が仕掛ける、2つの「地方創生」プロジェクトが本格始動。

プロダクトアウトとマーケットイン、ソサエティインの融合で、東南アジアを舞台にした「より豊かなライフスタイル」を提供していきます。

JR東日本シンガポール事務所は、「変革2027」に掲げる「地方創生」を実現するため、2022年12月、シンガポール人の目利きを前提とした日本企業の越境支援プラットフォーム「RednoW(レッドナウ)」を設立。「加工食品・飲料」を第1弾テーマに、参加者の募集を開始しました。さらに同月、海外日本ファン向け会員サービス「JAPAN RAIL CLUB」を立ち上げ、東北などの地域活性化につなげる取組も開始しています。

■2つの「地方創生」プロジェクトが生まれた背景

JR東日本シンガポール事務所は、日本とシンガポールをつなぐビジネスプラットフォームとして、コワーキングスペースOne&Coをこれまで3年以上シンガポールで運営してきました。この場でとても多くの方々と出会い、さまざまな話をさせて頂いてきました。その中には行政や自治体、生産者や組合、メーカーのみなさんもいました。そしてコロナが収束に向かう中、ただ以前のように戻るのが良いか、どうあるべきかについてのお話しを幾度となくさせて頂き、「市場(マーケット)」だけではなく「社会(ソサエティ)」が何を必要としているのかも同時に捉えることがとても重要なのでは、と考えるようになっていきました。それは、店頭やECなどで売れるか売れないかだけではなく、例えば「10%未満の食料自給率やフードロスなどの問題」「肥満や糖尿病との関係」「外食規制で芽生え始めた自炊需要」などシンガポールの社会視点にも立って設計すべきということで、マーケット・インを拡張した「ソサエティ・イン」発想を融合させていくべき、という考えです。そこで改めて、シンガポールで展開されてきた地方創生活動がどのような構造で成り立っているかを見直していく中、その多くはプロダクトアウト発想がベースにありつつ「マーケット・イン」や「ソサエティ・イン」視点が融合されているケースが極めて少ないと感じたことから、2つのプロジェクトを同タイミングで立ち上げ、より豊かなライフスタイルを提供していくことに決定しました。

<地方創生プロジェクト①:RednoW>

「加工食品・飲料」を第一弾テーマに、日本全国から商品を広く募集しています。シンガポール食品卸業者の最大手AnglissのManaging Directorや有名シェフによる審査を経て、選定された商品はAnglissのライブ配信機能を使いテスト販売を行います。尚、テスト販売用商品はAngliss側で事前買取りになるため、参加企業側の返品リスクはありません。その後、テスト販売での成果に応じ、Anglissのネットワークを活かした流通網に展開することで、より豊かなライフスタイルを提供していきます。同時に、何が現地に受け入れられ、受け入れられなかったのかを広く公開していくことで、地方創生に貢献していきたいと考えています。(今後、「観光」や「ライフスタイル」分野まで順次テーマを広げていく予定です)

1)プログラム概要
・対象品目:冷蔵や冷凍の加工品、調味料や日本酒、製菓など
・応募受付開始:2022年12月1日(木)〜2023年1月9日(月)
・事務手数料:1商品目 10万円、2商品目より 5万円
・主な評価ポイント:シガポール初進出であること、デザイン性、質と価格のバランス など
・URL:https://www.oneandco.sg/ja/community/rednow/
・企画運営:JR東日本シンガポール事務所、One&Co Singapore、Vivid Creations、CO&CO

2)Angliss社からのコメント
Angel Ding氏(Angliss Singapore Pte Ltd / Managing Director)
「これまでとても多くの日本産品を見てきましたが、似たようなものが多く、そして(マーケットプライスに対し)高額です。残念ながら、私たちが期待するような物にはなかなか出会えない印象が強いです。今回の企画を初めて聞いたとき、まさに私たちが求めていることだと直感し、驚き、そして嬉しくも思ったことを覚えています。このプログラムと連携し、日本の素晴らしい生産者たちに、私たちが期待していることを伝えていきたいです。」

*Angliss Singapore Pte Ltd:移り変わりが早いシンガポールにありながら業界トップとして70年以上、食品販売・卸に携わっている。顧客は高級ホテル、レストランから島内の主要スーパーマーケットまで幅広く、3,000社以上へ卸業を展開。同社敷地内には、5,000トンの冷蔵室や加工施設、テストキッチンを備え、一般食品以外にもハラル食品などの豊富さで知られています。中国、香港、マカオなど中華圏でのビジネスも展開中。

<地方創生プロジェクト②:JAPAN RAIL CLUB>

地域に根差すJR東日本が地域の方と共に、海外のお客さまに日本各地の個性あるモノ・コトをお届けします。地域のファンになっていただいたお客さまと地域・JR東日本とが双方向に交流することで、海外目線で地域の魅力を新たに発掘することをめざします。JR東日本は、この取り組みを通じて、「変革2027」に掲げる「海外でのより豊かなライフスタイルの提供」と「地方創生」に挑戦します。
https://japanrailclub.com/

サービス概要
① 旅アトに届く「おみやげボックス定期便」
毎月テーマに沿って日本各地のお菓子・地産品などの詰合せボックスをお届けします。JR東日本グループの幅広い取引先ネットワークを活用して、商品選定を行います。

②旅マエでの「参加型イベント」
次の訪問先選びのきっかけ作りとして、東日本エリアを中心に日本各地の深い情報をより知って頂くためのオンラインツアーや、おみやげボックスの試食会などを定期的に開催します。

③旅ナカでの「交流型イベント」
JR東日本グループ社員や地元の方と交流しながら地域を巡る、ここでしか体験することの出来ない特別な交流型ツアーや、ホテル・エキナカ・駅ビルなどのJR東日本グループの特別なサービスを提供します。

④SNS上の「オンラインコミュニティ」
会員同士やJR東日本社員との「コミュニケーションの場」に参加頂けます。旅の情報交換はもちろんのこと、自らの旅の感想や、食事やお酒・絶景・鉄道など互いの趣味に関する情報発信を行うことができ、会員同士の「つながり」を深められます。

JR東日本シンガポール事務所による、「海外でのより豊かなライフスタイルの提供」と「地方創生」への更なる取り組みに、是非ご期待ください。

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